医療の現場では、コラム1「後悔しない看護師転職5つのポイント 第1回看護師の求職状況」の中でもお話ししましたが、診療の専門家・細分化が行われ各科の表記名は多岐にわたっています。
いわゆる同じ外科でも「胸部外科」や「呼吸器外科」の表記に分かれます。
ここでは従来からあった大まかな名称で代表的な科についてお話しします。
内 科 : |
一般に内臓に原因する疾患を主として薬物療法により治療する臨床医学の一部門です。 |
外 科 : |
手術によって病気を治す医術、あるいは医学(外科学)です。 |
脳外科 : |
脳・脊髄をはじめ、末梢神経や自律神経を含むすべての神経系の外科的疾患(先天性の形態異常・腫瘍、血管障害、炎症・外傷、機能的疾患など)を扱う診療科目です。
対象となる疾患で中心となるのは中枢性神経系であり、中でも脳の疾患が圧倒的に多いです。 |
耳鼻科 : |
対象となる部位は、聴覚・嗅覚・味覚などの感覚、あるいは発声や言語などの機能をつかさどる器官です。
医学の進歩に伴って、扱う範囲が拡大しており、頭蓋内・頭蓋底なども対象領域となっています。 |
産婦人科: |
妊娠・分娩および女性性器に関係のある病気を取り扱う臨床科です。 |
病棟勤務に限った内容になりますが、忙しい病棟は外科系です。
薬物だけの治療による、いわゆる保存的治療を行う場合もありますが、ほとんどの病棟が手術を目的とした外科的治療が圧倒的に多いです。
術前・術後において一貫した看護を行うことを考えれば、当然の忙しさです。
病状の経過の展開が早いので、どうしても看護行為にかかる内容も濃く、時間も要します。
そうすると、自分自身が行った看護の証明を行うために看護記録が必要となります。
(それぞれの病院・病棟によって書式や記入方法などは異なります。)
看護記録は公的資料として残るので、詳しく正確に書かなければいけません。
そのため、まとめる能力も必要となり負担もかかります。
この作業も超過勤務に繋がる一因です。
残業が少なく定時で帰れる病棟が多いとは思いませんが、一般的に内科などの経過が落ち着いている病棟は残業が少ないです。
でも、各科によってと言うよりは各病院・病棟によって業務内容も違うため、案外思ってもいない科が残業をしている場合があります。