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看護の現場で輝く方法

7.看護師のHowTo

ライター:紫城 柚美
1.患者さんとのコミュニケーションで、話していいこと・いけないこと!
看護の現場において、患者さんを看護する上で必要な情報は患者さん自身、もしくは家族から聴取しなければならない看護行為があります。
いわゆる「アナムネーゼ」と言われるものですが、これが結構大変です。

外来で初診と言われる患者さんはもちろんですが、入院されて初めてお会いする方も多い訳ですから必要な情報を聞くことは、一筋縄ではいかない場合が沢山あります。
患者さんとのコミュニケーションを図る上で話していいことは、これと言って制限はとくにありません。

後で出てくる「話してはいけないこと」をしっかりと覚えてそれを話さないように心掛けていたら、後はそれほど神経質にならなくてもいいです。

病気になってしまった患者さんに対して、病気を治療するために必要な情報を得ることは、患者さんの緊張をほぐすという意味で、何気ない世間のニュースや本人の背景にある内容(学校・仕事・家での生活)から話を引き出すこともできます。

これらは基本的に話してよい内容です。
それらに加えて自分が経験していることや、興味がある内容であれば一層話が盛り上がるので、自分から話しかけても大丈夫です。

検査や治療で不安になっている患者さんには、なぜそれが必要なのか、どのような方法で行うかなどは、もちろん必要で話してよい内容です。

では「話してはいけないこと」とは、どのようなことなのか?
治療を行う上で、伏せておいて欲しい事柄もあります。
代表的な内容がいわゆる「癌の告知」です。

現在の医療では、早期発見であれば治療が可能で完治できる病気となってきました。
それでも「告知」は避けて欲しいという風潮は残っています。
告知は家族の希望で行われますが、やはりこれは話してはいけない内容のトップです。

他は、患者さんに対してスタッフのプライベートは話してはいけません。
よく、「あの人は結婚しているの?」とか「どこから来ているの?」などとしつこく聞かれる場合があります。
それに対して本人以外から話してはいけません。
看護師・病院スタッフの立場も守らなければいけません。
2.難しい患者さんとの接し方
[わがままや苦情を言う患者さんの対応方法]

病棟にもよりますが、いわゆる平均寿命の高齢化もあり外来・入院問わず患者さんは比較的、高齢者が多いです。
頑固な性格の方や神経質な方など話をしていく中で、難しい人々も多いです。

私自身心掛けていることは、とにかく患者さん自身や家族の人の話を一度はしっかり聞くことです。
患者さん自身は病気になり心細い心境で一杯です。

誰かに話を聞いてもらいたい、自分はどんな状況か気になるものです。
話を聞いてあげると、少しは気分が和らいで、文句やわがままを言う勢いも弱くなります。

入院中の食事に対してのわがままは結構あります。
食材の好き嫌いに関しての要望には中々応じられませんが、形態的に変えて欲しい内容や代用できる範囲であれば応じてもらえるように、栄養士と相談することもします。

大事なことは、可能な範囲で入院生活がなるべく苦にならないように環境を整えてあげる努力を見せることが必要です。
相手も人間ですから、こちらが一生懸命な態度をみせれば、相手が折れてくれる場合も結構あります。
3.看護学校を卒業してからの技術の磨き方について
新卒での入職であれば、たいていの医療機関は看護技術に限定した研修時間を設けてくれています。
一通りの看護技術は、実際に物品を見たり触ったりして経験することができます。
でも実際に患者さんに行う機会は少ないので、現場に出てからの経験になります。

一番よいのは自分から「やりたい」と意志を先輩スタッフに伝えることです。
待つより自ら進んで経験させてもらいましょう。
その際には、しっかり事前勉強をしていくことが大切です。

新しい技術や医療器具の操作方法などは、院内で研修会が開かれる場合がほとんどだと思います。
それらを利用して積極的に知識の習得に努めましょう。

自分で勉強するだけでなく、先輩が行っている看護方法・技術を見学し学ぶという勉強方法も大事です。
「教えてもらっていません」という姿勢ではなく、「自分から見て学ぶ」という姿勢が大事です。

後は、同僚同士で情報交換を密に行うことも大事です。
同じ技術・看護方法でも自分と他の同僚とは違った注意や指導を受ける場合もあります。
基本ができているなら、効率のよい方法を身につけましょう。

短時間では身に付かないことは多いです。
あせらずじっくりと取り組むことが大事です。頑張りましょう。
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