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看護の現場で輝く方法

6.看護師の仕事と患者のプライベート

ライター:紫城 柚美
1.患者さんとの接し方について
外来で、診察・検査を待つ間など患者さんと関わる時間は限られます。
その間、不安に思っている患者さんは多いです。

それなのに看護師に声を掛けたら、冷たく対応されたなんてことがあると、さらに気分が落ち込むものです。
そんな思いをしてもらわないためにも、初対面の声の掛け方や返し方は大切です。

では、患者さんに対してどのように声をかけたらいいか?
少しでも不安が軽減するように優しく、ゆっくり声をかけるのは当たり前ですが、やはり、話し掛けるタイミングや内容は大切です。

また、次の段階として病状を聞く(アナムネーゼを聴取する)等の看護行為がありますが、その時に、色々な時事問題や季節感を交えた話がスムーズにできると、患者さんの緊張や不安を軽くしてあげられます。
周囲にアンテナを張り、色々な引出しを持ち合わせられるように心掛けることが大切です。

看護師と患者さんの関係は、決して一方的な関係ではなく、お互いがあっての関係です。
看護師だけの思いでは看護は成り立ちません。
患者さんの思いが私達看護師に返ってきてこそ看護が成り立ち、患者さんが社会や学校、自宅へ復帰する足掛かりになります。

そのためには、患者さんの思いをしっかり聞いてあげることです。
それを受け入れるだけではなく、もし行き違いがあれば意思の疎通をして、納得してもらえるような信頼関係を作ることが大切です。
2.患者さんの家族との接し方
最近は高齢化社会が進み、寝たきりになって、自身の思いを私達看護師に話せない患者さんが多くいます。
そうすると、その代わりは患者さんの家族です。

ひと言に家族といっても世代も背景も大きく違います。
それに家族自身の思いが入ってしまうため、本当に患者さん自身の思いを私達に伝えてくれる人達は少ないです。
患者さんの思いを聞くために、あまり立ち入った所まで介入してしまうと、問題になりかねないこともあります。

では、そうならないためにどうしたらよいのか?
それは、患者さんや家族に対して「深入りしないこと!」です。

人情としては、もっとこうしてあげたいと思うことが多くあるでしょう。
しかし、それが果たして患者さんにとってよいのか?を立ち止まって考えることが大切です。
3.患者さんの立場に立つ
患者さんとコミュニケーションを図る上で、看護師としての思いを話すこともあれば、ひとりの人間として、または女性・男性としてなど、その人の立場に立った思いを話す場面が出てきます。

患者さんは、一般論的な思いや考えを聞きたいことはもちろんですが、「看護師さんだったらどうしますか?」と立場を変えた状態で質問をしてくることも多いです。
その時、いかに相手の立場に立って話すことができるかも大切です。

患者さんから「ありがとう」・「あなたでよかった」などの言葉を聞けた時は、これでよかったのだと合格点をもらった気持ちになります。

日々、研究心を持って、患者さんのためにできることを考える姿勢を持ちましょう。
そして、明日からの看護に生かせるよう、周りが見渡せる看護師を目指しましょう。
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