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看護の現場で輝く方法

3.採用の極意

ライター:紫城 柚美
1.内定がもらえた時点でのチェックポイント
面接も無事終わり、いよいよ採用の結果待ちの状態となりました。そこへ「内定が決まりました」と連絡が来ました。採用内定の結果に喜びも一杯でしょうが、そこで安心してはいけません。きちんと確認しないといけない事項がいくつかあります。

チェックポイントとして、少しお話ししましょう。まず、正式な採用内定通知書の到着を待ちましょう。書類に書いてある内容に沿って条件面の確認をしていきます。

(1)採用日の確認
面接の際に、おおよその時期は話しているので、自分の希望する日からかけ離れた採用日の記載はないと思います。しかし、現時点で転職前の職場に籍がある場合は、採用日が退職後の日付になっているかきちんと確認しましょう。

当たり前だと思うかも知れませんが、有給消化をしている場合は次の職場に移ることはできません。でも実際に、さっさと次の職場で働いていたケースがありました。

有給消化中は、まだ前職場に雇用されており、基本給のみですが賃金をもらっている状態です。この状態で新しい職場に就業することになると、雇用保険などの問題で手続きが大変なことになります。こんなケースもあるので、採用日の確認はしっかりしましょう。

(2)雇用体系の確認
・勤務形態は、交代勤務を含めた常勤と日勤のみの常勤のどちらか?
・月間に習得できる休みの日数
(例:4週9休や8休といった記載を指します。)
・給料形態
月ごとに決まって支払われる給料制か?業務実績によって支払われる歩合制なのか?病院によっては歩合制で(成果主義的な内容で)給料が決定している所もあります。看護研究を年間〇本発表したら手当が増えるとか基本給が○%増しになるなどです。また、基本給の設定やさまざまなことに対しての手当の金額はどうなっているか?など、他にもしっかりとチェックをしなければいけない箇所はあります。

まずは、面接した際に取り交わした内容・自分が同意した内容に間違いがないか必ず確認して、転職後のトラブルを防ぎましょう。
2.内定の連絡があった際の返事のタイミングについて
前述した採用内定通知書に、内定を受けるかどうかの意思を「いつまでに」と具体的に日時を記してある場合もあります。また、「1週間以内に連絡をください」と記載している場合もあります。

どちらにしても内定を受けて、この職場でお世話になる意思がはっきりしているなら、期日の間際より早めに連絡をすることが望ましいです。

他社も受けている場合、どう言った返事で待ってもらうのがよいか?失礼のない応対の仕方についてですが、正直に「別の病院も受けているので、返事を待ってもらっていいですか?」と言ってしまったら大変です。

当たり障りのない理由を考えておいて、やんわりと、「家族に相談(説得)いたしまして、〇日までにお返事させていただきたいのですが、それでも大丈夫でしょうか?」や「お願いできませんでしょうか?」などと、手を煩わせて申し訳ないが、前向きに転職する意思がある旨を匂わせておきます。

一方的な連絡ではなく、低姿勢でお願いしてみることをお勧めします。
3.面接を受けて、自分が思った病院ではなかった場合の辞退方法
この場合は、いわゆる合否の通知書が届くのを待つ必要はありません。自分の意思がはっきりしているのですから、1〜2日ほどの時間を空けて素直に辞退したい理由を簡潔に述べた上で、電話連絡もしくは文書を作成するなどの方法で辞退の意思を伝えるとよいでしょう。

いずれにしても早すぎず、遅すぎない間での返事が望ましいです。
4.採用された病院に転職してから気を付けるポイント
転職場所では、その所々で業務方法の違いが生じることが多いです。ひとつの看護行為にしても、基本は合っていながら方法はさまざまあります。いわゆる今までやって来た方法がすべてではないということです。

自分が習得して来た方法は転職先の意に沿わないことがある場合、「私のやり方と合わない」とすぐに判断するのではなく、「どうしてこの方法なのか?この方法でどういったメリットが起きているのか?」などをしっかり知り、理解するように努めることをお勧めします。

一定の期間務めた上で、業務の改善方法についてのアドバイスや話し合いの場所を設けるなどの働きかけをするように心掛けると、すぐに新たな環境にも慣れると思います。転職先で、自分のスキルを活かしつつ、さらにスキルアップできるよう気持ちも新たに頑張りましょう。
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