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後悔しない看護師転職5つのポイント

5.会社に迷惑をかけず円満退職

ライター:紫城 柚美
1.退職の意思表明・報告のタイミングが重要
転職をするには、当たり前ですが現在の職場を辞めなければいけません。突然「明日から来ません」は通じません。きちんと段取りを踏むという行為が重要です。

まずは退職の意思があることを直属の上司に相談しましょう。どうして現在の職場を退職したいのか、理由をゆっくり話すために、余裕がある時間帯に声をかけることが望ましいです。
2.退職時の交渉
退職の意思を伝えても、すぐに辞められる訳ではありません。人材不足で後任が決まらないなどの理由で、病院側は退職をさせまいと引き留めるでしょう。自分を高く評価してもらえるような言葉があれば、今の職場を離れる意思が揺らぐかもしれません。引き留められた時、転職先に勤めるまで時間の余裕がある場合は、退職希望時期を多少伸ばした方が円満な退職に結びつきます。

しかし、執拗に引き延ばされる場合、「なぜ転職をするのか?」ということを考えてみましょう。その理由がはっきりしていれば、決意が揺らぐことはありません。看護師の転職は一筋縄ではいかないと思ってください。とにかく強い意志を持って交渉に臨むことです。交渉の駆け引きは大事です。

転職先に入職日が決まっている場合は、引き留めがある前提で余裕を持って上司に報告し交渉しましょう。
3.就業規則を確認し退職願を提出
退職の意思を伝えたから、それでOKではありません。「辞める意思は聞いていたけど、正式な書類はもらっていないから知らない。」と言われたら大変です。退職願を必ず提出しましょう。退職願は1ヵ月前に提出することが一般的ですが、勤務先によってその期間はさまざまなので就業規則を読むか、上司に確認して提出するようにしましょう。退職願の書式は一般的に、白地の便箋に縦書きで直筆します。

退職願を記入する際に必要なことは下記の4つです。
(1)自分の名前と所属部署を記入。
(2)退職理由。いわゆる「一身上の都合」で構いません。
(3)退職日を明記。有給が残っていれば、それを消化した上で退職日を認めてもらえるかなど上司と相談をして日付を決めましょう。
(4)届け出の日付を記入。病院側に日付を指定されることもあるので、書き直しにならないよう直属の上司に確認しましょう。
4.退職手続き
退職時はユニフォーム、病院の備品など病院に幾つか返却するものがあります。返却物リストを手渡してくれる病院もあります。それに従い、きちんと返しましょう。病院の所属でなくなった以上、病院の所有物はすべて返却する義務が生じます。あと、忘れてはいけないのが交通費として支給されている定期券です。深夜勤の入りなどで使っているタクシーチケットも同様です。事前に貰っている場合は、残ったチケットをすべて返却しましょう。健康保険証も返却します。病院を辞めた時点で保険組合からも離脱することになるからです。

逆に、病院を辞めることで受け取るものがあります。一つは雇用保険被保険者証です。次の転職先へ提出します。退職後すぐに勤めを開始しない場合、失業保険の給付手続きにも必要になります。二つ目は離職票です。失業保険を給付してもらう場合は必要になります。どちらも大事な書類なので、必要に応じて早めに手続きを行ってください。
5.業務の引き継ぎ
退職前は何かと忙しいですが、マニュアルなどは文書化してパソコンにデータ保存することをお勧めします。なぜなら、口頭での引き継ぎは言い忘れたり、曖昧に伝わったりすることがあるからです。文章になっているとそういったことが防げますし、後任の方が後から確認しながら作業をするのに役立ちます。

最後は、周りのスタッフにお世話になった挨拶をしてから辞めることが大切です。病棟以外のお世話になった部署のスタッフにも挨拶をします。当たり前のことですが、できない人が結構います。人との繋がりは大事です。この業界は結構狭いので、また一緒に働くことがあるかもしれません。印象良く今の現場を離れることは、とても大切です。円満退職を目指して頑張りましょう。
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